ライオンは9月26日、熊本県合志市(こうし)との包括的連携協定によって実施したAI口腔チェックアプリによる市民への口腔ケア意識向上と口腔健康習慣の定着支援の取り組みの結果発表を行った。
本年4月19日から7月28日までの期間に合志市の市民、ウエルネスシティこうし会員、合志市勤務者など171名を対象にAIを活用して口腔ケアチェックが可能なアプリを提供。利用者にアンケートを行い、55名の回答より効果や体験、習慣の変化についての意識調査を行った。
利用者の89.1%からオーラルケア意識が高まったという結果が得られた他、セルフケアやプロケアへの意識についても47.3%の利用者が「自宅での歯みがきをもっと頑張ろうと思った」と回答、29.1%が「歯医者で一度健診を受けてみようと思った」と回答するなど意識の変化が見られる。
AIで歯ぐきの状態をチェックし、結果に応じたケア方法も紹介するアプリケーションについてもアプリ満足度で87.3%、アプリの今後の利用についても78.2%が今後の利用を検討するなど高評価。アプリの今後の利用法についても83.7%が「定期的なお口の状態のセルフチェックとして」利用すると答えている。同社では、"歯科健診に行く前に自宅で簡単にできるツールとして有用な可能性が示唆された"とコメントしている。
ライオンでは、オーラルケアの観点から人々の健康増進へ貢献する「LIONオーラルヘルスイニシアチブ」を提唱、今回のような取り組みを通してヘルスケア技術の向上や口腔ケア意識向上と口腔健康習慣の啓蒙を行っている。