米アドビは9月15日(現地時間)、2022年度第3四半期の決算を発表した。収益は過去最高となる44億3000万ドルで前年同期比13%増だった。GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は2.42ドル。また、GAAPベース営業利益は14億8000万ドル、GAAPベース純利益は11億4,000万ドルだった。営業キャッシュフローは17億ドル。

事業部門別にみてみると、デジタル メディア分野の収益は前年同期比13%増の32億3000万ドル、うちクリエイティブ分野の収益は26億3000万ドル(11%増)だった。また、Document Cloudの収益は23%増の6億700万ドルだった。

また同社は同日、オンライン・デザインコラボレーションツールを提供するFigmaの買収を発表した。現金と株式交換を組み合わせ、買収総額は約200億ドル。必要な続きは2023年に完了する見通しで、成立すれば、2018年のMarketo買収(マーケティングオートメーション:47億5000万ドル)を大きく上回って、Adobeの過去最大の買収になるという。同社は、2022年度第4四半期の目標として、収益合計最大45億2000万ドルを目指す。

アドビの会長兼CEOのシャンタヌ ナラヤン(Shantanu Narayen)氏は、「Figmaを買収する計画を発表し、コラボレーションによる創造という新たな時代を切り開く比類ないチャンスをつかんだと考えている」とコメントしている。