米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA: Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は9月21日(米国時間)、「Mozilla Releases Security Updates for Firefox, Firefox ESR, and Thunderbird|CISA」において、Mozilla FirefoxおよびThunderbirdに複数の脆弱性が存在すると伝えた。これら脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性がある。
脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。
- Security Vulnerabilities fixed in Firefox 105 — Mozilla
- Security Vulnerabilities fixed in Firefox ESR 102.3 — Mozilla
- Security Vulnerabilities fixed in Thunderbird 91.13.1 — Mozilla
脆弱性が存在するとされるプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Mozilla Firefox version 105よりも前のバージョン
- Mozilla Firefox ESR version 102.3よりも前のバージョン
- Mozilla Thunderbird version 91.13.1よりも前のバージョン
脆弱性が修正されたプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Mozilla Firefox version 105
- Mozilla Firefox ESR version 102.3
- Mozilla Thunderbird version 91.13.1
修正対象となった脆弱性のうち、特に深刻度が高いものは次のとおり。
【Mozilla Firefox version 105】
- [重要]CVE-2022-40959: トランジェントページのFeaturePolicyの制限を回避することができる脆弱性
- [重要]CVE-2022-40960: スレッドで非UTF-8 URLを解析する際のデータ競合
- [重要]CVE-2022-40962: Firefox 105とFirefox ESR 102.3におけるメモリ安全性の脆弱性
【Mozilla Firefox ESR version 102.3】
- [重要]CVE-2022-40959: トランジェントページのFeaturePolicyの制限を回避することができる脆弱性
- [重要]CVE-2022-40960: スレッドで非UTF-8 URLを解析する際のデータ競合
- [重要]CVE-2022-40962: Firefox 105とFirefox ESR 102.3におけるメモリ安全性の脆弱性
【Mozilla Thunderbird version 】
- [重要]CVE-2022-3033: HTMLメールにMETAタグを指定して返信する際に機密情報が漏洩する脆弱性
FirefoxとThunderbirdに深刻度が重要の脆弱性が存在しており注意が必要。CISAは上記のセキュリティ情報をチェックするとともに、必要に応じてアップデートを適用することを推奨している。
Firefoxはメニューから「Firefox について」を選択することでバージョンを確認することができる。アップデート可能なバージョンが存在する場合はその旨が表示されるので、指示に従ってFirefoxを再起動することでバージョンアップが適用される。
Thunderbirdはメニューから「About Thunderbird」を選択することでバージョンを確認することができる。アップデート可能なバージョンが存在する場合はその旨が表示されるので、指示に従ってThunderbirdを再起動することでバージョンアップが適用される。