MUSVIは9月20日、ソニーグループ、セーフィー、SREホールディングスの出資を受け、テレプレゼンスシステム「窓」を活用した空間接続ソリューション事業を同日より開始したことを発表した。
テレプレゼンスシステム「窓」は、ソニーが有する映像・音声・インタラクションの技術をオントロジカルな視点から凝縮し、距離の制約を超えて、相手が目の前にいるようなリアリティと、同じ空間を共有しているような気配や雰囲気を感じさせる次世代コミュニケーション装置。ソニーでの実証実験やSREホールディングスでのDX(デジタルトランスフォーメーション)コンサルティング事業により、これまでに国内外の50以上の企業や教育機関、医療機関、地方自治体等に導入されている。
MUSVIは2022年1月、世界的にさまざまな遠隔コミュニケーションツールが広がる中、温度感や息遣いが伝わるリアルなつながりが求められているという潮流に応える新たなソリューションを生み出すため、ソニーで「窓」のコンセプト創出・研究開発を行ってきた阪井祐介氏が設立したもの。MUSVIの事業構想に共鳴した、ソニー、セーフィーおよびSREホールディングスは、出資および協業を通じて、同社の事業活動を支援している。
今後MUSVIは、ソニーと協力して「窓」の中核テクノロジーの研究開発を行い、また、セーフィーおよびSREホールディングスとの連携を深め、多様な領域のパートナーとの関係強化に取り組みながら、時間や空間、パラダイムの壁を超える空間接続ソリューション事業を展開していく方針だという。離れていてもリアルに会うことができる「窓」を通じて、リアル空間同士、そして、リアル空間とバーチャル空間もつなぎ合わせていくことで、世界中の人とコミュニティが出会い、結ばれていくプラットフォームを提供していきたい考え。