キヤノンは9月20日、同社のオフィス向け複合機や家庭用インクジェットプリンターでの業務印刷に対応したクラウド印刷サービス「Hybrid Work Print Standard」の提供を発表した。同サービスは、在宅勤務での業務印刷をオフィスと同等のセキュリティを確保した環境で実現する新クラウド印刷サービス「Hybrid Work Print」シリーズの第一弾となる。
同サービスは、同社のオフィス向け複合機「imageRUNNER ADVANCEシリーズ」のクラウド型MFP機能拡張プラットフォーム「uniFLOW Online」を介して印刷データをすべて暗号化し、オフィスと同等のセキュリティを確保しつつ、オフィスと在宅勤務での印刷状況を可視化することができる。
対応する複合機およびプリンターは、オフィス向け複合機の「imageRUNNER ADVANCE DX」シリーズ、インクジェットプリンターの「PIXUS/G/GX」シリーズ、レーザープリンターの「Satera」シリーズとなる。
構成ライセンスは、オフィス複合機向けが「uniFLOW Online Cloud Print & Scan」で月額2,900円/台。インクジェットプリンター向けは「uniFLOW Online Cloud Link Print Connection」で月額7,000円/25台からとなる。レーザープリンター向けが「uniFLOW Online Cloud Print」で月額1,500円/台だ。
同サービスには、印刷枚数やファイル名をユーザーごとにログとして収集し管理する機能や、CSVファイルに出力する機能も搭載されている。これにより、印刷物による情報漏えいリスクに備えるだけでなく、自宅での業務印刷に伴う費用精算なども行える。また、印刷時にプリンター本体でのパスワード入力を求める設定も可能で、取り忘れなどによって第三者に印刷物を見られたり持ち去られたりするリスクも軽減できる。
同社は2023年中には、在宅勤務で使用する同社プリンターに特化して、在宅印刷・管理を可能にするサービス「Hybrid Work Print Simple」を提供する予定だ。