SAPジャパンと三菱電機は9月20日、一般送配電事業者向けのDX推進のためシステム分野において協業を開始すると発表した。

今回の協業では、送配電事業の運営にかかる監視制御から計測、各種業務運用に関して、三菱電機の知見やシステムインテグレーションのノウハウと、SAPの公益事業向けソリューション「SAP S/4HANA Utilities」をはじめとする最新技術、およびグローバルナレッジとを組み合わせることで、一般送配電事業者におけるDX推進とカーボンニュートラル社会の実現を支援する。

具体的には、スマートメーターに代表される計測制御からエネルギーデータに基づく精算業務のほか、分析業務などの各種OT(運用技術)とIT(情報技術)の連携が重視されるソリューションやサービスの企画・販売を共同で行い、両社の強みを統合したソリューションを提供するという。

2020年4月に施行された法的分離により、一般送配電事業者には電力の安定供給に加え、効率かつ公平で透明性の高い運用とともに、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、DX推進による業務の効率化・高度化・高品質化が求められている。