中小規模企業(SMB)はテクノロジーをどのように考えているのか。Microsoftが世界のSMBのテクノロジー調査結果を発表した。80%が当面はハイブリッドの働き方になると考えており、デジタル技術が重要になると考えていることがわかった。
全世界の企業の99%を占めると言われるSMB。国際労働機関(ILO)によると、これら企業がGDPに占める比率は70%とのこと。当然雇用の点でもSMBは重要だ。全世界の雇用の60~85%がSMBだそうだ。
そのSMBはテクノロジーをどのように考えているのかーーMicrosoftがAnalysys Masonに委託して調査した結果を発表した。なお、対象としたのは世界10地域、約3000社の従業員1~300人の企業だ。
DXが流行語となっているが、目にする事例はどちらかというと大企業よりに見えなくもない。SMBはどうか?テクノロジーに無関係でもなければ無関心でもない。それどころか、調査では69%がテクノロジーを「事業の成功にとって主要な加速要因」と見ていることがわかった。「収益性を改善してくれるもの」とみるSMBは67%にのぼる。
環境面でも、クラウドは先行投資を抑えて技術を活用できるチャンスだ。SMBでも大企業と同じ技術にアクセスできる素地が整いつつある。
それを実証する先行事例もある。調査では、最先端の技術を使う"アーリーアダプター"に分類されるSMBは、これまで事業目標に2倍高速に到達できたと述べているほか、将来の成功に自信がある可能性も4倍高いという。一方で、新型コロナが事業に与える影響については51%が懸念していると回答している。
IT予算については、3社に2社が2023年の予算を増額すると述べている。何に投資するのかの優先順位については、「運用効率化」「営業とマーケティングの強化」「顧客維持の強化」がそれぞれ33%、32%、31%で挙がった。