米IBMは9月13日(現地時間)、エネルギー消費量を削減できる機能を備えた次世代のLinuxONEサーバ「IBM LinuxONE Emperor 4」を発表した。同製品は、2022年9月14日より全世界で出荷開始し、エントリー・システムおよびミッドレンジ・システムは、2023年上半期での出荷開始を予定している。
同製品はエネルギー消費量の削減とエネルギー効率の向上によって、データセンターを最適化できるよう設計されているという。
同社によると、合計10364コアを持つ192台のx86サーバを組み合わせたシステムでLinuxワークロードを実行する代わりに、同条件下で5台の同製品を組み合わせたシステム構成にしたところ、エネルギー消費量を75%、設置面積を50%、CO2eフットプリント(二酸化炭素排出量)を850メトリック・トン以上削減できたという。
加えて、同製品上でIBM Instana Observabilityを使用することで、エネルギー消費量を追跡することも可能だ。
同製品は、スケールアップとスケールアウトを同時に行えるよう設計されており、未使用のコアを有効化することにより、エネルギー消費量と温室効果ガス排出量を増やすことなく、高密度を維持したままワークロードを実行し、キャパシティーを増やすことができるという。
また、全方位型暗号化を備えており、保管中および伝送中のデータを保護することが可能だ。
同製品は、データ・サービス、コア・バンキング、デジタル資産など、多くのLinuxワークロードおよびRed Hat OpenShift認定ワークロードをサポートする。IBMエコシステム・パートナーは現状は、Illmuio、METACO、MongoDB、NGINX、Nth Exception、富士通、Pennant、SQ Solution、Sysdig、Temenosとなる。