クラウドエースは9月13日、Google アナリティクスを活用しているマーケティング担当者 101 名を対象に7月1日〜6日の期間で実施した「GA4」に関する実態調査の結果を発表した。GA4は「Googleアナリティクス4プロパティ(Google Analytics 4)」の略で、2020年10月にリリースされたGoogleアナリティクスの最新バージョン。現在多くのWebサイトに導入されているバージョン「ユニバーサルアナリティクス(UA)」は2023年7月に計測を終了することが発表されており、GA4への移行を課題としている企業も多い。
「あなたは、ユニバーサル アナリティクスのサポートが終了し、GA4に移行の必要性があることを知っていますか」という質問では、「知っている」という回答が84.2%、「知らない」という回答が15.8%となったという。
「知っている」と回答した人に向けて「あなたが思うGA4への印象を教えてください」と質問したところ、「ポジティブな印象」が18.8%、「どちらかといえばポジティブな印象」が54.1%という回答が得られた一方、「ネガティブな印象」が」3.5%、「どちらかといえばネガティブな印象」が10.6%と、ポジティブな意見が多い結果が出た。
ポジティブな意見の理由としては、「多彩な分析手法がある」(74.2%)、「デフォルト計測項目の増加」(48.4%)、「ウェブとアプリのシームレスな横断」(40.3% )が挙がっているという。
一方で、「ネガティブな印象」「どちらかといえばネガティブな印象」と回答した人にその理由を聞いたところ、「計測仕様が違う」(83.3%)、「学習コストが求められる」(50.0%)、「使いづらいと感じる」(33.3%)という回答が得られている。
「あなたはGA4へ移行し、利用したいと思いますか」と聞いた質問では、「非常にそう思う」が 19.8%、「ややそう思う」が 58.4% と利用意向が高い結果が出ているが、移行のスケジュールは「すぐにでも行いたい」が 9.9%、「今から1週間以内」が 9.9% と、すぐに着手する企業は少ない結果となっている。
最後に「GA4への移行のハードルや課題に感じることを教えてください」との質問には、「GA4の機能を正しく理解しないと使いこなせない」が44.6%、「仕様の変更を学び続ける工数がない」が35.6%、「社内にGA4に精通している人がいなく移行や運用が難しい」が34.7%という回答が寄せられたという。