竹芝エリアマネジメントと東急不動産は9月13日、竹芝・浜松町エリア(東京都港区)において、舟運モビリティと陸上モビリティによるMaaS(Mobility as a Service)を活用した回遊性向上の実現を目指す実証実験を開始することを発表した。今回の実証は国土交通省の「令和3年度スマートシティモデル事業」の公募事業を活用したもので、他の事業者と共に進める。
具体的には、9月17日から11月18日まで、竹芝・浜松町エリアにおいて舟運モビリティと陸上モビリティを用いて、エリア回遊を目的とした電子スタンプラリーを実施する。これによって、地域の交通課題解決と、旅行者や居住者が近隣地域の観光を楽しむ「マイクロツーリズム」の促進を目指すとのことだ。
今回実証を行う竹芝・浜松町エリアは東西方向の移動効率が低く、特に竹芝エリアは海に囲まれているため、他の地域との回遊性が低いのが課題だ。一方で、官民連携のプラットフォームである竹芝Marine-gateway Minato協議会が持続的なまちづくり活動の指針として策定したビジョンである、「竹芝 Marine-Gateway Minato ビジョン」では、舟運を新たな移動手段として東京湾岸の舟運拠点としての地位を確立することを目指している。
実証実験では、竹芝エリアマネジメントの公式LINEへ登録した後、対象の施設またはモビリティの乗車スポットなどに設置しているスマートプレートにスマートフォンを接触することでポイントを獲得できる。一定数のポイントを獲得すると「東京ポートシティ竹芝」内の店舗で利用可能なギフト兼などと交換できる。
オンデマンドモビリティとしては最大7人乗り(うち運転手1人)のハイエースグランドキャビンを提供する。パーソナルモビリティとしてはレンタル方式のシェアサイクルを提供する。その他、舟運は東京水上ラインの水上バスを利用可能とのこと。