米デル・テクノロジーズは、VMwareと共同開発した新しいインフラストラクチャーソリューションを発表した。
まず、複数の新しい「VxRail」システムとソフトウェアの強化機能を発表した。 これには、VMwareと共同開発したHCIベースのデータ処理ユニット「DPU」ソリューションも含まれ、これにより、オンプレミスとエッジの両方におけるパフォーマンスを向上するという。
「VxRail」システムはDPUが動作するように再設計された最新のVMware vSphere 8ソフトウェアをサポート。これにより、アプリケーションおよびネットワーキング インフラストラクチャーのパフォーマンスが高まるとともに、これらのサービスをシステムのCPUから新しいオンボードDPUに移行させることで、TCO(総所有コスト)も改善されるという
また、VMwareの新しいvSAN Enterprise Storage Architecture(ESA)が一部の「VxRail」システムにてサポートされ、これにより、vSANのパフォーマンスが最大4倍向上するという。
オンボード ハードウェア「Witness」を搭載した「VxRail」のモジュラー ノードは、医療、電気・ガス・水道、デジタルシティーを含むエッジ ユースケースに最適だという
新しい「Dell VxRail」ソリューションは、2022年下半期より全世界で提供開始の予定。
また今回、「APEX Cloud Services with VMware Cloud」に「Managed VMware Tanzu Kubernetes Grid Services」が追加された。これにより、アプリケーション開発にコンテナ ベースのアプローチを適用できる。
Tanzuサービスでは、vSphereユーザーインターフェイスでKubernetesクラスターのプロビジョニングを実行できるという。
「Managed VMware Tanzu Kubernetes Grid for APEX Cloud Services with VMware Cloud」は、 米国、英国、フランス、ドイツ、豪州、ニュージーランドですでに提供開始しており、今後さらに世界各国・地域で提供開始の予定。
そのほか、「APEX Private Cloud」および「APEX Hybrid Cloud」は、新しいコンピュート専用オプションを提供し、これらのオプションによって、より多くのワークロードをサポートできるようになるだけでなく、コンピュートおよびストレージ リソースを個別にスケールアップすることで、ITインフラストラクチャーの効率を高めることが可能で、コンピュート専用インスタンスを「APEX Data Storage Services」のようなデル・テクノロジーズのストレージにつなぐことで、エンタープライズ ストレージデータ サービスを使用することもできるという。
「APEX Private Cloud」および「APEX Hybrid Cloud」のアップデートは、米国、英国、フランス、ドイツで9月より提供開始の予定で、今後さらに世界各国・地域で提供開始の予定。
「Dell Validated Designs for AI – Automatic Machine Learning(AutoML)」は、自動化した機械学習モデルによって、データ サイエンティストによるAIベースのアプリケーション開発をサポートする。このソリューションには、H2O.ai、NVIDIA、VMwareソフトウェアを搭載したテスト/実証済みの「Dell VxRail」ハイパーコンバージド インフラストラクチャー(HCI)構成が含まれる。「Dell Validated Designs for AI – Automatic Machine Learning (AutoML) 」は、全世界ですでに提供開始している。