鹿島建設とNECは9月8日、建設業における自動化施工システムの提供・普及・展開を目的とした合弁会社「株式会社KNC Planning」の設立を発表した。

同社は今後、鹿島建設が開発した建設生産システム「A4CSEL(クワッドアクセル)」を構成する技術(施工計画の高速自動作成と最適化処理技術、自動運転技術、遠隔操縦技術など)と、NECの通信インフラ技術やAIを活用したデータ分析技術などを統合し、施工のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進するソリューションの開発や、新たなビジネスモデルの構築を進める。

  • 自動化施工システムの概要図

    自動化施工システムの概要図

まずは、現場での実作業の省人化と生産性向上、および現場内の安全性向上を実現に向けて、A4CSELを汎用化、一般化するために必要な技術の精査や、コスト検討といった技術的実現性や経済的有効性を検証する。

そのうえで、自動化施工システムを広く普及・展開することを目的として、新事業の成立性を検討する。また、新事業に賛同するパートナーを広く募り、課題解決に貢献できるスキームの早期整備に着手するという。

  • 自動化施工システム導入後のイメージ

    自動化施工システム導入後のイメージ