ソフトバンクは9月6日、2023年4月に徳島県神山町で開校予定の神山まるごと高専が、社会を切り開くデジタル人材や起業家の育成を目指して募集する「スカラーシップパートナー」に参画し、2022年度中に同校に関して10億円の支援を実施すると発表した。
同校は、「テクノロジー×デザイン×起業家精神」を教育の土台に、社会を切り開くデジタル人材や起業家の育成を目指すとの理念を掲げる、5年制の私立高等専門学校。同社は同校の理念に賛同し、スカラーシップパートナーに参画して、学費の実質無償化に向けた支援を行うことを決定したという。
今後、同社が持つDX(デジタル・トランスフォーメーション)や起業家育成、スタートアップ支援、プログラミング教育などに関する知見・ノウハウを生かしながら、同校に対してインキュベーション・プログラムや、SDGs(持続可能な開発目標)に関する取り組みの一環として実施しているテクノロジーを使用した教育プログラムの提供などを計画しているとのこと。
その他、同社の通信サービスやICT(情報通信技術)ソリューションの提供などを通して、充実した教育環境の実現に取り組むとしている。
同社は、通信事業を基盤に、最新技術を使用して新規事業を創出することでさらなる成長を目指すという「Beyond Carrier」戦略の下、DXを通した社会課題の解決などに取り組んでいるとのこと。
また、2011年に開始した新規事業提案制度である「ソフトバンクイノベンチャー」や、2021年に設立した子会社のSTATION Aiによる愛知県のスタートアップ支援事業などの取り組みを通して、起業家精神の醸成や起業支援、スタートアップの支援を行っているという。
これらの取り組みで培った経験を基に、神山まるごと高専におけるデジタル人材や起業家の育成を強力に支援していくとしている。