福井銀行と福井新聞社は5日、地域のDX推進を目的に「株式会社ふくいのデジタル」を設立したことを発表した。資本金は1億円で、株主構成が福井銀行50%、福井新聞社50%。地方銀行と地方新聞社の対等出資による事業会社の設立は全国初になるという。

  • 「ふくアプリ」のコンセプト(同行資料より)

2016年から電子マネーカード「JURACA(ジュラカ)」を共同運営、2018年には福井県に特化したクラウドファンディング「ミラカナ」をスタートさせている両者は、新会社から地域ニュース、防災情報などを提供するスマートフォンアプリ「ふくアプリ」の提供開始を10月に予定している。

同アプリには、デジタル決済(地域通貨、プレミアム付き商品券等)やデジタルクーポン、デジタルポイント、デジタルスタンプラリ ーなどのシステムが含まれており、各団体、自治体、企業等と連携し、段階的にサービスを拡げられる。2024年春の北陸新幹線福井・敦賀延伸を見据て、首都圏からも一気に近くなる同県。新会社やアプリを通じてその魅力も拡げられる。