デル・テクノロジーズは9月5日、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)がモダンアプリケーションの開発・運用を支えるためのシステムの検証環境を運営している先進検証環境「テクニカルソリューションセンター」に「VMware Tanzu on Dell VxRail」を検証環境のラインナップとして追加したことを発表した。

  • システム構成

    システム構成

「Tanzu on VxRail」であれば、VMware vSphere環境に慣れているユーザーであれば、特別なトレーニングを受けずにすぐに利用できるのに加え、「VxRail」の管理ツールである「VxRail Manager」の機能は「VMware vCenter」にプラグイン化・統合されているため、ハードウェア/ソフトウェアの管理も「vCenter」で一元管理できる。保守やバージョンアップもハードウェア・ソフトウェア等の区別なく、デル・テクノロジーズによるワンストップサポートが受けられることなどから、Tanzu on VxRailの採用を決定したという。

導入効果として、「Tanzu」は従来の「vSphere」と「Kubernetes」の両環境を同じプラットフォーム上で活用できるため、新たな検証環境を迅速に用意でき、「VxRail」は環境の初期化・再構築作業が短時間で行えるため、効率的に検証業務を進めることができたという。加えて、ネットワーク構成の事前準備もシンプルで、外部vCenterを別途準備する必要もないため、3~4時間の作業を1~2時間に抑えることができたとしている。

さらに、コンテナ・クラウドネイティブ技術の導入・活用をスモールスタートで行える点も導入のメリットとして挙げた。また、本番環境での運用に必要な機能も充実しており、将来的なモダナイゼーションへの道のりを支援する点も魅力だとしている。

CTCは、将来的には「Tanzu on VxRail」による検証環境をお客様のDevOpsの一部として組み込み、完成したアプリケーションを即座にクラウド/データセンターサービスで展開するといったことも検討しているということだ。