リコーエレメックスは9月5日、生産現場や物流現場において、狭いスペースや多様なレイアウト、荷物形状に対応して物品の搬送が可能なAGV(Automatic Guided Vehicle:無人搬送車)の新製品である「RICOH AGV 3000」を10月20日に発売開始することを発表した。最大積載量200キログラムの「RICOH AGV 3000L」と、30キログラムの「RICOH AGV 3000T」の2機種を展開する。

同製品は搬送ルートを認識する手法として、AGVで一般的な磁気式ではなく光学式を採用しているため、一般的な黒色のビニールテープで搬送ルートを作成可能だ。専門の技術者がいなくてもコースの設計や修正を行えるため、各現場に合わせた柔軟な運用にもつなげられるという。

以前のモデルと比較して小型化しており、通路幅が限られるような場所でも走行が可能とのことだ。最高走行速度は分速60メートルで、人の歩行速度と同程度の速さで荷物を搬送できる。また、既存設備に応じたカスタマイズがしやすい特徴を持つとのことで、大幅な設備の変更などをせずに、オペレーションコストを抑えながら現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献するとしている。

  • RICOH AGV 3000L

    RICOH AGV 3000L

  • RICOH AGV 3000T

    RICOH AGV 3000T