NECプラットフォームズは9月2日、同日に施行される電波法施行規則等の改正により、Wi-Fi製品向けに新たに開放された6GHzの周波数帯域に対応したWi-Fiホームルータとして、12ストリーム「Aterm WX11000T12」、8ストリーム「Aterm WX7800T8」の2機種を9月15日より発売すると発表した。価格はオープン。

  • 左から、「Aterm WX11000T12」、「Aterm WX7800T8」

新商品は、帯域幅が広い6GHzの周波数帯域に対応した最新規格Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax、以下11ax)に準拠したホームルータ。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6の拡張版で、帯域幅が広い6GHzの周波数帯域に対応した最新のWi-Fi規格に準拠している。新たにWi-Fi製品に開放された混雑が少ない周波数帯域を利用できるため、ゲーミングPCやスマートグラス、VRゴーグルなどの低遅延な通信を求める端末を接続しても快適な通信が可能だという。

また、5GHz帯に対応した既存商品では、航空・気象レーダー波を検知すると電波干渉を回避するためにWi-Fi通信を一時的に停止して別のチャンネルへ切り替えるDFS(Dynamic Frequency Selection)機能の搭載が義務化されているが、6GHz帯での通信の場合はDFS機能の動作が不要となる。これにより通信帯域を広げ高速通信を行うワイドバンド接続時でも安定した通信が可能となっている。

新商品は、従来利用していた2.4GHz帯、5GHz帯に加え6GHz帯を含む3つの帯域(バンド)を同時に利用できるトライバンドにも対応している。これにより、自宅のゲーム機やテレビ、スマートスピーカーなど通信機能を持つIoT機器を多数接続した際も、3つの周波数帯域を使い分けることで混雑の少ない安定通信が実現される。

加えて、メッシュ中継機能も搭載している。これにより、親機と複数の中継機が連携して通信エリアを柔軟に拡大することで自宅における安定した通信環境を構築できる。また、通信状態が良い最適なアクセスポイントに自動で切り替えるローミング機能により、スマートフォンなど家の中で移動しながら利用する場合でもシームレスで快適な通信を確立できる。

  • メッシュ中継のイメージ