慶應義塾大学経済学部附属経済研究所FinTEKセンターは9月2日、無料のオンライン講座「慶應義塾大学FinTEKセンター データサイエンス講座2022」を、昨年に続き今秋も10月1日~2023年1月14日の約3.5カ月間で開催すると発表した。

参加者は、全国の大学・大学院・専門学校から学部・学年を問わず9月2日~25日の期間で募る。今年は、数学の基礎に不安をもつ学生もより安心して受講できるよう、希望者に対し数学勉強会「『統計・機械学習』のための数学」全5回を実施するという。

同講座の特徴として「課題・研修で、実践的なカリキュラム」「学習歴を、就職活動や今後のキャリアに生かしやすい設計」「数学講座の実施」「サポーター企業の特別な選考ステップやセミナー招待の特典」の4点が挙げられている。

「課題・研修で、実践的なカリキュラム」に関しては、動画学習・確認テストだけでなく、個人・グループ課題と全5回のオンラインの集合研修を開催し、実践的な学びに重きを置いているという。統計検定2級程度の知識の習得とPython基礎を学ぶだけでなく、サポーター企業のビジネスデータを扱い、個人・グループワークを通して課題解決を行うことで、ビジネスに不可欠で汎用的な能力も養えるとのことだ。学習内容としては、記述統計、確率と確率分布、区間推定、仮説検定、回帰分析、Pythonデータ分析基礎、ベイズ統計、機械学習、Pythonデータ分析実践などが予定されている。

  • 「慶應義塾大学FinTEKセンター データサイエンス講座2022」のカリキュラムのイメージ

「学習歴を就職活動や今後のキャリアに生かしやすい設計」については、フェーズごとに、FinTEKセンターによる修了証を発行するという。また、受講生からは、スキル・能力がスコアという形でフィードバックされるため、自分の強みが客観的にわかり「自信をもって面接などでアピールできた」などの声も多く上がったそうだ。選考に参加する企業などに、知識や計算・数学力など統計の理論的な理解を示す情報はもとより、グループワークにおける責任感やリーダーシップ・授業への貢献度の評価など、今まで「見える化」が難しかった情報を提示すできるとしている。

  • FinTEKセンターによる修了証のイメージ