ネットワーク機器からセキュリティソリューションまで手掛けるIT企業アライドテレシスは9月1日、増加するランサムウェア被害に対しバックアップデータのオフライン自動保存で対応するソリューション「Net.Pro Allied-Telesis Offline Manager(以下略、AT-Offline Manager)」の提供を開始した。

「AT-Offline Manager」は、感染したファイルを暗号化し身代金を請求する「ランサムウェア」に対して、バックアップデータの保管先と方法に着目。バックアップ環境の接続状況をネットワーク制御で自動化し、バックアップ作業中以外はネットワークから切り離すことで、データ保護を行う。

  • 「AT-Offline Manager」システムイメージ(同社資料より)

バックアップ・リカバリー技術にはArcserve社の「Arcserve Unified Data Protection(UDP)」を活用、バックアップ環境のオフラインとオンライン制御は、API連携とスケジュール設定で実行する。管理画面上からの手動操作にも対応しており、データ復旧も同画面上で復旧作業を行える。また、ネットワーク制御機能はセキュリティホールとなるメンテナンス用回線の制御にも活用でき、システム保守時のみ回線を開けることでネットワークの安全性を高める。

  • 「AT-Offline Manager」管理画面のイメージ(同社資料より)

ソリューションは「10Gスイッチ」「管理スイッチ」「VPN」「Net.Monitor」「Net.Pro」「バックアップ管理サーバー」「Hyper-V」「サーバーハードウェア」を組み合わせたパッケージ商品としての提供となる。