NTTデータとデザミスは9月1日、12月から畜産農家向けの経営管理分析ツールを提供することを発表した。
同ツールは、牛の個体情報や売買データをインプットし、畜産農家の原価管理・決算・財務関連作業を高度化するもの。デザミスが提供する牛行動モニタリングツール「U-motion」との連携により、自動取得した牛の飼育日数、導入金額といった情報も活用可能。
具体的には、同ツールは、畜産農家の経営にまつわるすべての情報を集約し、原価管理や決算作業、経営計画検討に必要な情報を出力する。そして導入日、飼育日数といった牛の個体情報を「U-motion」から自動で取得することが可能になる。仕入れや売り上げの数値情報を同ツールに入力し、これらの情報を掛け合わせ、牛の飼育コストなどを出力し、AI-OCR「DX Suite」と連携することもできるため、請求書などの伝票データの手入力による作業ミスを減らし、正確なデータをもとにした経営管理が実現されるという。
畜産農家における経営分析は従来、手作業や経験則に頼らざるを得ない状況だったが、同ツールを導入すると、データの自動取得や最新の情報に基づいた経営判断が可能となるという。さらに個別の要望に応じて、インプット情報と分析方法を畜産農家自身が自由に設定するカスタマイズを可能とし、多角的な経営判断を実現するとしている。
同プロジェクトにおいて、NTTデータは本ツールの開発、サービス導入支援および販売を、デザミスは「U-motion」の提供を担う。