トランスコスモスとNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は9月1日、メタバースを活用した新たなコミュニケーションのあり方を創出する取り組みの一環として、企業と顧客の接客における心地よいバーチャルコミュニケーションの実現に向け、8月よりメタバース上での「バーチャルコミュニケーションサービス」の実証実験を開始したことを発表した。

  • 「バーチャルコミュニケーションサービス」の実証実験のイメージ

同実験では、接客を提供していくための適切な人同士の距離感を検証することも併せて、メタバース上でフルボディートラッキングのアバターを活用した「バーチャルコミュニケーションサービス」の検証が行われる。

具体的には、メタバース上にバーチャル店舗を構築し、バーチャルの良さを活かしながらリアル店舗に近い接客をすることで顧客の体験価値向上と購入チャネルとして機能するための検証を実施する。

検証内容の例としては、「リアル店舗同様のバーチャル店舗をメタバース上に構築し、デザイン/機能を評価、検証」「フルボディートラッキングのアバターによるノンバーバルコミュニケーションを用いた接客の提供における、顧客満足度を検証」「接客中のテキスト/動画ファイル共有や・音声認識技術を用いたAIによる応対支援機能による、オペレーターの使いやすさを評価、検証」が挙げられている。

各社の役割としては、トランスコスモスが「音声認識/感情解析ソリューション『transpeech』の導入・運用」「バーチャルコミュニケーションサービスの運用」「運用データの収集/分析による、バーチャルコミュニケーションサービスの実用化準備」を担い、NTT Comが「電話・通信機能(OCNなど)の導入・運用」「メタバースサービス NTT XR Coworkingの提供」を行う。