弥生は8月30日、スモールビジネス事業者(小規模企業をはじめとする中小企業)に特化したマッチング・プラットフォーム「弥生のあんしん M&A」の提供を開始すると発表した。登録は無料、マッチング成立時に買手が支払うサービス利用料は1件30万円(税別)。
新プラットフォームでは、会社や事業の譲渡希望者(売手)と譲受希望者(買手)がM&Aの相手を探すことが可能。その特徴として同社は、スモールビジネスに特化している点と、「あんしんエージェント」という弥生PAP会員(同社が認定する税理士・会計士)のうちM&Aの専門家が、M&Aの支援業務を行う点を挙げる。
これらにより、従来の大手M&Aサービスでは網羅できなかったスモールビジネスの事業承継機会を創出でき、さらに売手・買手は、専門知識が必要なM&Aでもスムーズに進められるとしている。
加えて、売手と買手共に登録時に厳正な審査を実施している点、あんしんエージェントと独自の価値算定ツールによって適正な譲渡価格が試算できる点、案件情報を匿名で掲載するため開示情報のコントロールが可能となる点など、事業者と税理士・会計事務所が安心して利用できる仕組みを用意しているという。
2025年問題などから後継者不足や廃業の増加が問題化している中で、同社はビジョンとして掲げる「事業コンシェルジュ」実現の1つとして、2022年6月に後継者問題を解決するという「事業承継ナビ」サービスを開始したとのこと。
同プラットフォームはその中核に位置付けており、事業承継における第三者承継の入口といえるM&Aプラットフォームを提供していくとしている。