オンラインプログラミングスクール「テックアカデミー」を運営するキラメックスは8月30日、クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」に登録している10代から60代の文系出身の女性を対象とした、プログラミングスキルの習得に関する調査の結果を公表した。同調査には、文系の学部や学科の出身で、プログラミングの学習経験がある227人が回答した。

同社は、企業でのDX(デジタルトランスフォーメーション)やリスキリングの推進などによって業務に必要なITスキルを学び始める女性が増えている背景を受けて、プログラミングと直接関連性のない文系の学部や学科を卒業した女性がプログラミング学習を始めた理由や、学習前後での気持ちの変化、また学習の課題などを調査したとのことだ。

調査の結果、学習の前後での印象の変化を聞いたところ、プログラミングの難易度について「非常に難しい」「難しい」と回答した人は89%から62.2%へと減少したほか、誰にでもできるかを聞くと「ほとんどの人にはできない」「一部の人にしかできない」とする回答が66%から39.2%へ減少し、「非常に自分には向いていない」「自分には向いていない」とする回答が37.9%から26%へと変化するなど、プログラミング学習の前後でネガティブからポジティブな印象に変化が見られたという。

  • プログラミングを学習した後は難しいと感じる人の割合が減少した 資料:キラメックス

    プログラミングを学習した後は難しいと感じる人の割合が減少した 資料:キラメックス

プログラミングを学習後の変化については、「自分ができることの幅が広がった」(60.4%)が最も多い結果となった。その他、「新しいことに挑戦できた」(46.3%)、「クラウドワークスでエントリーできる仕事が増えた」(22.9%)、「就職・転職をした」(11.9%)、「副業を始めた」(11.5%)などの回答が続いた。

  • 多くの人がプログラミング学習によって変化を感じたようだ 資料:キラメックス

    多くの人がプログラミング学習によって変化を感じたようだ 資料:キラメックス

プログラミングの学習を始めたきっかけについては、「プログラミングに興味があった」(41.4%)が最多だ。「ITスキルを身につけたいと思った」(32.6%)、「今後何かの役に立つと思った」(30.0%)、「仕事をする上で必要になった」(29.1%)なども上位の結果となった。

  • もともとプログラミングに興味を持っている人が多いという 資料:キラメックス

    もともとプログラミングに興味を持っている人が多いという 資料:キラメックス

プログラミング学習を進める際に困ったことを聞くと、「実務レベルのスキルを身につけることが難しい」が最多の49.3%だった。その後に「正しいスキルが身についているのかがわからない」(44.9%)、「何から学習すれば良いかわからない」(41.9%)といった回答が集まったとのことだ。

  • 半数近くの人が実務レベルのスキル習得を課題と感じていた 資料:キラメックス

    半数近くの人が実務レベルのスキル習得を課題と感じていた 資料:キラメックス

これらの調査結果を受けて、同社は「文系の学校・学部・学科出身の女性が学習前に抱いていたプログラミングに対するネガティブな印象が学習後に払拭され、9割以上の人が学習後に仕事や自身の成長など変化を実感している」としている。