京セラは、同社の創業者・名誉会長であり、KDDI最高顧問、日本航空(JAL)名誉顧問、稲盛財団創立者の稲盛和夫氏が、2022年8月24日に老衰のために逝去したことを8月30日に発表した。享年は90歳。
稲盛氏は、1932年に鹿児島県で生まれ、1959年に京都セラミック(現京セラ)を設立。代表取締役社長、代表取締役会長を経て、1997年から取締役名誉会長(2005年からは名誉会長)を務めた。
また1984年、電気通信事業の自由化に即応して、第二電電企画を設立。代表取締役会長に就任。2000年10月、DDI(第二電電)、KDD、IDOの合併により、ディーディーアイ(2001年にKDDIへ社名変更)を設立し、取締役名誉会長に就任。2001年6月より最高顧問となった。
2010年2月には、政府の要請を受け日本航空の会長に就任。代表取締役会長を経て、2012 年2月より取締役名誉会長(2013年からは名誉会長)、2015年4月に名誉顧問に就任。
一方、ボランティアで、全104塾(国内56塾、海外48塾)、約1万5000人の経営者が集まる経営塾「盛和塾」の塾長として、経営者の育成に力を注いだ。
また、1984年には私財を投じ稲盛財団を設立し、理事長(現在は創立者)に就任。同時に国際賞「京都賞」を創設し、毎年11月に人類社会の進歩発展に功績のあった人を顕彰している。
同社の発表によると、通夜および葬儀は近親者を中心に行われ、後日お別れの会を行う予定としている。