Canonicalは8月29日(英国時間)、「Canonical Ubuntu now available on Ampere® Altra® Arm-based Azure virtual machines」において、Ampere Altra ArmベースのMicrosoft Azure仮想マシン向けに最適化されたUbuntuイメージの一般提供を2022年9月1日より開始するとアナウンスした。Ampere Altra Armベースのプロセッサを搭載したAzure仮想マシンは、Armアーキテクチャを最大限に活用するように設計された新しい仮想マシンで、Microsoftが9月1日より一般提供を開始する。
Armベースのアーキテクチャは、マイクロサービスやアプリケーションサーバ、機械学習、インメモリキャッシュといったクラウドベースの幅広いワークロードに適しているとして、近年高い注目を集めている。MicrosoftによるArmベースのAzure仮想マシンは、スケールアウト型のクラウドネイティブ・ワークロードを効率的に実行できるように設計されており、Azure Kubernetes Service(AKS)で管理されるKubernetesクラスタに含めることができる。
Canonicalでは、この新しい仮想マシンにおいて最適なパフォーマンスを実現するUbuntuイメージを開発しており、Microsoftが仮想マシンの一般提供を開始するのに合わせて正式に市場に投入する。このイメージでは、Azureに最適化されたカーネルと構成を採用し、使い慣れたUbuntuのエクスペリエンスを、エネルギー効率が高くコストパフォーマンスに優れた環境上で実行できるという。
一般提供の開始に先立って、現在Canonicalでは、この新しい仮想マシンの完全に機能するプレビュー版を公開している。プレビュー版はAzure portalからデプロしして使用することができるという。
なお、MicrosoftによるAmpere Altra ArmベースのAzure仮想マシンの一般提供については、Microsoftによる次のページでアナウンスされている。Ubuntuに加えて、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)やSUSE Enterprise Linux、CentOS、DebianなどのLinuxディストリビューションが利用できるほか、Alma LinuxとRocky Linuxのサポートも追加される予定とのことだ。