NVIDIAによると、2022年7月31日に終了した同社の2023会計年度第2四半期(5〜7月)の売上高は前年同期比3%増、前四半期比19%減の67億ドルとなったという。事前予想の81億ドルから約17%下回る数字となった。
世界的なインフレによる個人消費の停滞に加え、暗号資産(仮想通貨)のマイニング需要の落ち込みもあり、同四半期におけるゲーム部門の売上高が前年同期比で33%減、前四半期比で44%減の20億4000万ドルとなったとしている。
また同社は2023会計年度第3四半期の売上高見通しについて59億ドル±2%になるとの予測を示している。前年同期比で15~19%ほどの下落予測で、3年ぶりに前年同期での減収予測としている。
ゲームおよびプロフェッショナルビジュアライゼーション分野において、OEMおよびチャネルパートナーが現在の需要レベルに合わせて在庫レベルを削減し、NVIDIAの次世代製品に備える見込みであるためだと同社は説明している。また、データセンターおよび自動車事業の成長により、この減少分が部分的には相殺されるとも予想しているとしている。
なお、多くの米国のアナリストたちは、NVIDIAは短期的な業績悪化は生じるものの、長期見通しについては引き続きポジティブにみていると米国の経済メディアであるBloombergは伝えている。