KDDIと日本航空（以下、JAL)は8月26日、1人の操縦者が複数のドローンを運航する「1対多運航」を実現する技術開発に共同で取り組むことを発表した。

今回は、KDDIとKDDIスマートドローンが共同開発しているドローンの遠隔制御および自律飛行を実現する運航管理システムに対し、JALが培ってきた空の移動に関わる運航管理などの航空運送事業のオペレーション技術と知見を組み合わせることで、「1対多運航」を可能にする飛行制御システムの開発を進めるとのことだ。また、日本各地における実証も実施する予定だ。

  • 「1対多運航」の例

    「1対多運航」の例

具体的には、複数ドローンの飛行に対応したシステム要件やオペレーション要件の検討に加えて、1対多運航に対応した飛行制御システムの開発などに取り組むという。そのほか、飛行実証に向けた許認可の取得や、複数空域における複数ドローンの同時飛行を想定した実証、1対多運航の事業性の検証も進める。

なお、飛行実証については、物流と警備の2つのユースケースを想定した検証を行うとしている。

2022年12月には「有人地帯における補助者なし目視外飛行（レベル4飛行）」の解禁が予定されており、ドローンは物流や警備、点検、災害対応などの場面での利活用が期待されている。