リコーは8月26日、請求書や納品書などの取引帳票において98.87%の読み取り精度を実現するAI-OCR（Optical Character Recognition/Reader：光学文字認識）技術を開発したことを報告した。

  • 開発したAI OCR技術による文字読み取りの例

    開発したAI OCR技術による文字読み取りの例

今回開発した技術は、帳票に印刷されたかすれやにじみ、ズレなどがある文字の読み取り精度を向上しており、手書き文字の読み取りにも対応する。同技術は2022年8月末をめどにクラウド型AI帳票認識OCRソリューション「RICOH Cloud OCR」シリーズへ実装する予定だ。また、他サービスにも順次展開を見込むという。

同社は今回、OCRの読み取りに不利に作用する罫線などを検知して無効化する画像処理技術を開発し、さらに、帳票特有の語彙に基づいて単語の区切りや誤りを検出し補正する帳票知識処理と組み合わせることで、AI OCRの処理機能を向上させたとのことだ。

  • 今回開発したAI OCR技術の概要,

    今回開発したAI OCR技術の概要