米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA: Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は8月23日(米国時間)、「Mozilla Releases Security Updates for Firefox, Firefox ESR, and Thunderbird|CISA」において、Mozilla FirefoxおよびThunderbirdに複数の脆弱性が存在すると伝えた。これら脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性がある。
脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。
- Security Vulnerabilities fixed in Firefox 104 — Mozilla
- Security Vulnerabilities fixed in Firefox ESR 91.13 — Mozilla
- Security Vulnerabilities fixed in Firefox ESR 102.2 — Mozilla
- Security Vulnerabilities fixed in Thunderbird 91.13 — Mozilla
- Security Vulnerabilities fixed in Thunderbird 102.2 — Mozilla
脆弱性が存在するとされるプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Mozilla Firefox version 104よりも前のバージョン
- Mozilla Firefox ESR version 91.13よりも前のバージョン
- Mozilla Firefox ESR version 102.2よりも前のバージョン
- Mozilla Thunderbird version 91.13よりも前のバージョン
- Mozilla Thunderbird version 102.2よりも前のバージョン
脆弱性が修正されたプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Mozilla Firefox version 104
- Mozilla Firefox ESR version 91.13
- Mozilla Firefox ESR version 102.2
- Mozilla Thunderbird version 91.13
- Mozilla Thunderbird version 102.2
修正対象となった脆弱性で特に深刻度が高いものは次のとおり。
【Mozilla Firefox version 104】
- [重要]CVE-2022-38472: XSLTのエラー処理によりアドレスバーが偽装される脆弱性
- [重要]CVE-2022-38473: クロスオリジンXSLTドキュメントが親のパーミッションを継承していた問題
- [重要]CVE-2022-38477: Firefox 104、Firefox ESR 102.2におけるメモリ安全性の脆弱性
- [重要]CVE-2022-38478: Firefox 104、Firefox ESR 102.2、Firefox ESR 91.13におけるメモリ安全性の脆弱性
【Mozilla Firefox ESR version 91.13】
- [重要]CVE-2022-38472: XSLTのエラー処理によりアドレスバーが偽装される脆弱性
- [重要]CVE-2022-38473: クロスオリジンXSLTドキュメントが親のパーミッションを継承していた問題
- [重要]CVE-2022-38478: Firefox 104、Firefox ESR 102.2、Firefox ESR 91.13におけるメモリ安全性の脆弱性
【Mozilla Firefox ESR version 102.2】
- [重要]CVE-2022-38472: XSLTのエラー処理によりアドレスバーが偽装される脆弱性
- [重要]CVE-2022-38473: クロスオリジンXSLTドキュメントが親のパーミッションを継承していた問題
- [重要]CVE-2022-38477: Firefox 104、Firefox ESR 102.2におけるメモリ安全性の脆弱性
- [重要]CVE-2022-38478: Firefox 104、Firefox ESR 102.2、Firefox ESR 91.13におけるメモリ安全性の脆弱性
【Mozilla Thunderbird version 91.13】
- [重要]CVE-2022-38472: XSLTのエラー処理によりアドレスバーが偽装される脆弱性
- [重要]CVE-2022-38473: クロスオリジンXSLTドキュメントが親のパーミッションを継承していた問題
- [重要]CVE-2022-38478: Thunderbird 102.2、Thunderbird 91.13におけるメモリ安全性の脆弱性
【Mozilla Thunderbird version 102.2】
- [重要]CVE-2022-38472: XSLTのエラー処理によりアドレスバーが偽装される脆弱性
- [重要]CVE-2022-38473: クロスオリジンXSLTドキュメントが親のパーミッションを継承していた問題
- [重要]CVE-2022-38477: Thunderbird 102.2におけるメモリ安全性の脆弱性
- [重要]CVE-2022-38478: Thunderbird 102.2、Thunderbird 91.13のメモリ安全性のバグを修正しました。
FirefoxとThunderbirdに深刻度が重要である脆弱性が多数存在しており注意が必要。Firefoxはメニューから「Firefox について」を選択することでバージョンを確認することができる。アップデート可能なバージョンが存在する場合はその旨が表示されるので、指示に従ってFirefoxを再起動することでバージョンアップが適用される。
Thunderbirdはメニューから「About Thunderbird」を選択することでバージョンを確認することができる。アップデート可能なバージョンが存在する場合はその旨が表示されるので、指示に従ってThunderbirdを再起動することでバージョンアップが適用される。