電通デジタルと電通は8月25日、複数のデータクリーンルーム環境での分析・運用を一元管理するシステム基盤「TOBIRAS(トビラス)」を開発したと発表した。データクリーンルームは、プラットフォーム事業者が広告主・広告会社などに提供するクラウド環境を指す。プライバシーが保護された環境下で、プラットフォーム事業者の保有データと、企業の1st Partyデータ、その他複数の外部データを、さまざまなニーズに応じて柔軟に統合、分析することが可能だ。
同システム基盤では、複数のデータクリーンルームに対して一括で安全なデータ転送が可能だ。同一の集計および補正ロジックにより、各データクリーンルームの分析結果を統一指標を用いて横並びで比較・評価することできる。
また、両社はこれまで開発してきたデータクリーンルーム関連のプロダクトを同システム基盤と連携させ、「TOBIRAS Insight 」「TOBIRAS Activation」「TOBIRAS Measurement」「TOBIRAS Optimization」として新たに体系化・再構築した。
併せて、両社ではデータクリーンルームに特化した専門スキルや、改正個人情報保護法などの法律や関連規約への知見を持つ社員を認定する「認定アナリスト制度」を導入した。今後は認定アナリストが、同システム基盤や関連プロダクトを活用し、顧客企業のマーケティングを支援する。