デージーネットは8月25日、同社主催の「LinuxOS最新情報2022版」セミナーの参加者77名を対象に実施した「今後利用したいLinuxOSについてアンケート調査」の結果を公表した。

CentOS Linux 8が2021年12月末でサポートが終了したが、これに伴い、新しいLinuxOSの開発プロジェクトが複数発足した。こうした中、企業がどのLinuxOSを利用しているかを明らかにするため、今回の調査が行われた。

現在利用していLinuxOSについては、39%が「CentOS」と回答した。CentOSはRed Hat Enterprise Linux(以下、RHEL)の完全互換を目指した無償のLinuxディストリビューションで、国内でも人気だった。CentOS8の公式サポートは2021年12月末で終了し、CentOS7の公式サポートも、2024年6月末で終了する予定となっている。そのためか、今後利用したいと答えた企業はわずか2%だったという。

今後利用したいLinuxOSは、AlmaLinux(アルマリナックス)とRocky Linux(ロッキーリナックス)が合わせて56%と、半数を超えたという。

AlmaLinuxを利用中の企業は9%だったが、今後利用したいLinuxOSでは最も多く36%の回答を集めた。Rocky Linuxも利用中の企業はわずか4%だったが、今後の利用意向20%と2番目に多い結果となった。

同社はCentOSの代替OSとしてAlmaLinuxとRocky Linuxが注目される理由として、「コミュニティベースで開発されているOSであること」「リリースのスピードが速いこと」を挙げている。

  • 「今後利用したいLinuxOSについてアンケート調査」 資料:デージーネット