NTTデータ関西は8月24日、PPAPの代替策として、米Boxが提供するクラウド・ストレージである「Box」とマイクロソフトのメールソフトである「Outlook」による添付ファイル送信のシームレスな連携を実現するというツールである「bAudit(ビーオーディット)」を、9月1日に販売開始すると発表した。

  • bAudit導入前後の手順比較

bAuditは、従来の操作で、Box共有リンクに置き換えるというOutlookアドイン・ツール。PPAPの代替策としてBoxを利用した添付ファイルの送信は、煩雑なオペレーションが課題になっているが、同ツールの導入により、Boxでの操作が不要になり、添付ファイルの送信が効率的に行える。

添付ファイルの送信時には、Boxに自動ログインし、添付ファイルを自動アップロードして共有リンクを発行した後、添付ファイルと共有リンクを置き換える。共有リンクのパスワードを設定している場合は、本文メール送信後に自動送信する。

  • bAuditの主な特徴

加えて、宛先確認や送信後の共有リンク解除といった誤送信防止や、本文の監査文字チェックや事前共有パスワード設定といったセキュリティ対策が可能になるとしている。

誤送信防止機能では、送信前に確認画面を表示し、宛先やドメイン、上長同報のチェックができるという。送信待機時間を指定することで、送信までの時間を制御できるとのこと。送信後に添付ファイルや共有リンクの公開対象に誤りがあると発覚した場合、Outlookの送信済みメールから共有リンクを解除できるという。

セキュリティ対策では、送信前に確認画面を表示し、本文の監査文字チェック、添付ファイルチェック、共有リンクのパスワード設定の変更ができるとのこと。

自社のセキュリティ・ポリシーに合ったセキュリティ対策(フリーメールアドレス送信抑止や自動生成パスワードポリシー、事前共有パスワードルールの設定など)が可能としている。

価格は、1ユーザーにつき月額165円。契約は50ユーザー・1年間から。

同社は同ツールを、PPAPの代替策としてBoxを利用している企業や団体に提供し、今後4年間で2万ライセンスの提供を目指す。