リコーは8月23日、公正取引委員会より排除措置命令を行わない旨の通知を受領したとして、富士通と株式取得日程について2022年9月1日で合意したことを発表した。
同社は4月28日に「株式会社PFUの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」を公表し、富士通からPFUを842億円で買収と正式発表していた。 当初は2022年7月1日に株式取得を実行する予定だったが、6月16日に日程の延期を発表した。
今回、公正取引委員会より排除措置命令を行わない旨の通知を受領し、富士通と株式取得日程2022年9月1日で合意に至ったとのことだ。今回の株式取得により、PFUはリコーの連結子会社となる。なお、残りの20%は富士通が継続して保有する。
リコーはスキャナ製品に強みを持つPFUのエッジデバイスをRSI(Ricoh Smart Integration)に加えることで、ワークフローのデジタル化サービスを強化する狙いがある。「顧客のドキュメントワークフロー変革を支援するリコーらしいデジタルサービスの展開」「国内におけるITマネジメントサービス機能の強化」「産業用コンピュータ事業でのシナジーによる安定収益の創出」を実現するとしている。