京セラは6月7日、同社が独自開発した人工宝石「京都オパール」を原料としたフェイスパウダー「プレシャスオパールパウダー」を、資生堂と共同開発したことを発表した。

プレシャスオパールパウダーが配合された製品は、資生堂がグローバルで展開するラグジュアリーブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」から「ル・レオスールデクラ」として7月21日より国内で発売が開始されている。

  • 「ル・レオスールデクラ」

    プレシャスオパールパウダーを配合したクレ・ド・ポー ボーテの「ル・レオスールデクラ」(出典:京セラ)

京都オパールは、天然オパールと同一の石英粒子をもとにし、京セラ独自の宝石合成技術により実現した人工オパール。天然オパールと同様の内部構造を再現しているので、オパール特有の光学効果で、斑の色が見る角度によってさまざまに変化する現象である「遊色効果」による多彩な輝きをもちながらも、オパール独特の「割れ」や「欠け」などのいわゆる「脆さ」を克服し、さまざまな形状に加工が可能な点が特徴だという。

  • 京都オパール

    京都オパール(出典:京セラ)

今回、資生堂とあしかけ10年に及ぶ研究開発を行い、その過程において化粧品に最適な京都オパールを新たに開発。

それを粉砕し、微細な粒子として使用することで、オパール独特の遊色効果がもたらす多彩な輝きを有する「プレシャスオパールパウダー」の開発に成功し、今回の採用に至ったとしている。