マカフィーは8月18日、世界10カ国の親1万1,687人とその子供を対象に、子どもが直面するネットいじめの現状を明らかにするために実施した「Cyberbullying in Plain Sight (見え隠れするネットいじめに関するグローバル調査)」の結果を発表した。

日本の子どものネットいじめ発生率は29%で、世界で最も低かったことがわかった。世界平均の63%と比べると、報告されている被害件数はその半分であり、世界トップのインド (85%) と比べると約3分の1という数値になっている。

昨今、SNSにおいてネットいじめが横行しているが、世界中でネットいじめの主な発生源と見られているFacebook、Instagram、 WhatsApp、Facebook Messengerに関しては、日本の子どもははるかに低い数値だったという。しかし、一方で「Twitterでネットいじめを受けた」と答えた子どもの数に関しては、世界の平均が18%であるのに対し、日本の子どもは 38%と日本の方が多い結果が出ている。この値は世界平均の2 倍以上であり、日本国内でも圧倒的にTwitterを介したネットいじめが多いことが明らかになった。

また、日本ではネットいじめの報告件数が他国に比べて少ないにもかかわらず、世界平均の59%と同じだけの日本の子どもが「今年は昨年よりもネットいじめに遭うことを心配している」と回答しているという。

「ネットいじめを受けた」と回答した子どもにその理由を聞いたところ、トップ3は、「友人に関するいじめ(29%)」、「容姿に関するいじめ(24%)」、「家や休暇などのライフスタイルに関するいじめ(15%)」となっている。

「今年は昨年よりネットいじめに遭うことを心配している」と回答した層を性別および年齢別で見ると、日本の15~16歳の女子が最もネットいじめについて心配しており、これは唯一、国際平均を上回り67%を記録しているとのことだ。