ウォンテッドリーは8月18日、同社が運営するビジネスSNSである「Wantedly」を通じて実施した、転職経験者に対する意識調査の結果を発表した。これによると、回答者の93%が転職が良い経験になっていることが分かった。
同調査は同社が6月3日から10日にかけて、転職経験者を対象に実施したものであり、有効回答者数は2687人。
転職経験前に転職に対して抱いていた印象を聞くと、20代以上の全世代で「いまや当たり前の選択肢なので、いつかはするのが当然」が最多であり、若い世代ほど比率が高い。また、転職が良い経験になったかとの問いには、全体の93%が肯定した。
今後また転職したいかと尋ねたところ、同社が転職顕在層と定義する「いますぐしたい」「1~2 年以内にはしたい」との回答が計35%、転職潜在層と定義する「いずれしたい」「いまのところは考えていない」との回答が計61%であり、「まったく考えていない」という回答は4%にすぎない。
転職に前向きな回答を年代別に比較すると、最も多いのは50代以上(28%)だった。50代では世代内での転職消極層と転職積極層の二極化が見受けられる。なお、転職顕在層と転職潜在層を合計が最も多いのは20代(71%)だった。
次に「どんな会社にも、まずは3年は勤めるべきだ」との意見への意識を聞いたところ、「その通りなので、聞き入れる」は11%にすぎない。「反論する」が16%、「そうは思わないが、聞き流す」が64%で最も多い。
年代別では、「その通りなので、聞き入れる」が最も多いのは50代以上の23%、「反論する」は30代以上が18%で最多だった。
転職を決断したシチュエーション(きっかけ)を尋ねると、「成長、昇給の頭打ちを感じた時」が14%と最多であり、次いで「職場での人間関係で問題が生じたとき」(11%)、「会社の方向性との違いを感じた時」(10%)と続く。
転職を決断した時に背中を押してくれた人を聞くと、上位から「家族」(47%)、「友人」(37%)、「前職の人」(28%)の順だった。
後押しとなった言葉や行動では、「『やりたいことをした方がいい』という言葉」が23%で最も多く、「転職活動に関する具体的なアドバイス」(21%)、「『転職活動を応援するよ』というスタンスの表明」(16%)と続く。
また転職期間中に面接や面談で印象深い人に会ったことがあるかを聞くと、57%に経験があった。
転職活動に予想外の障壁・問題やだまされそうになったこと(転職トラップ)があったかとの質問には、33%が遭遇ありと回答している。