Microsoftは現地時間2022年8月15日、Microsoft Dev Box(以下、Dev Box)のプレビュー版を公開した。端的に説明するとDev BoxはMicrosoft Azure上、正確にはWindows 365上の開発環境。同社は公式ブログで、「Dev Boxは開発者がプロジェクトやタスクに必要なすべてのツールと事前設定を備えた開発環境」「開発者はコードをビルドして実行する作業環境を手に入れるだけではなく、自身のコーディングに集中できる」と主張している。Dev BoxはWindowsで動作するIDEやSDKおよびツールをサポートし、WSL(Windows Subsystem for Linux)やWSA(Windows Subsystem for Android)経由でクロスプラットフォームアプリケーションの構築も可能。開発者はWindowsに限らず、macOS/Android/iOS/WebブラウザーからDev Boxにアクセスできる。

  • Webブラウザー経由でアクセスしたDev Box(画像は公式ブログより)

    Webブラウザー経由でアクセスしたDev Box(画像は公式ブログより)

Dev Boxで利用する仮想マシンは、4vCPU/16GBと8vCPU/32GBメモリーの2種類を用意し、OSもWindows 11 Enterprise+Microsoft 365 Apps 21H2を筆頭に、8種類のWindows 10 Enterpriseイメージを選択できる。公式ブログによれば、今後は32vCPU/128GBの仮想マシンも選択可能になるようだ。プロジェクトリーダーは案件や開発規模に応じたDev Box定義を作成し、メンバーに展開すればよい。プレビュー段階では、8vCPU/32GBの仮想マシンを最初の15時間、ストレージとなる512GB SSDを365時間、無償で使用できる。一般提供開始時は消費したコンピューティングとストレージに応じた課金が時間単位で行われる予定だ。

  • Dev Box定義で選択可能なOSイメージ

    Dev Box定義で選択可能なOSイメージ