TSMCが8月10日発表した2022年7月度の月間連結売上高は、前年同月比49.9%増、前月比6.2%増の1867億6300万NTドル(約8400億円)で、これまでの単月売上高の過去最高額は2022年5月の1857億543万NTドルであったが、それを更新したという。
売り上げの伸びは、5/7nmプロセスの強い需要が背景にあり、特に今秋発売予定の次世代版Apple iPhone向けプロセッサの出荷が始まったことがあると台湾半導体関係者は見ている。
また、2022年1~7月の累積売上高は前年同期比41.1%増の1兆2119億7937万NTドルとなった。
7月に入り、世界的なインフレを受けて消費者需要が低迷し、半導体景気が下降局面に入ったという見方がでているが、TSMCはHPCやハイエンドスマートフォン向けが生産受託の中心であるため、7月業績にはそうした兆候が見られず、引き続き8月も売上高が増加するとの見方が有力視されている。