朝から晩まで、スマートフォンが手放せない――そんな人は多いだろう。スマホを長時間使うことの弊害は多くの研究によって証明されている。

アバストのセキュリティ エキスパートが、セキュリティブログ「Security Boulevard」において、スマホを手放すべき時の兆候を説明しているので、スマホを手放したいけどできない人に向け、そのポイントを紹介しよう。

血圧の上昇を感じた時

まずは、血圧の上昇を感じた時に、スマホを手から離すべきだという。ブログでは、その時の行動が「何の役に立つのか」「自身の人生をより良くするのか」「世界をよりよくするものか」を自問するよう、アドバイスしている。

上記の問いに対する答えが「いいえ」の場合、興奮しているだけなので、 深呼吸をして、スマートフォンを下向きにして立ち去るよう、勧めている。

スマホを使い始めて2時間経った時

スマホを使っている時、とにかく画面をスクロールすることになるが、アバストは「スマホを使っていると無限にスクロールしてしまうが、それがスクロールが設計された理由でもある」と指摘している。

そして、数時間にわたってSNSやニュースメディアをスクロールしている場合、対処が必要なことが起こっている可能性があることを示しているという。スマホをスクロールする代わりに、ストレスを軽減する活動をしたり、趣味に取り組んだりすれば、「必ずスマホをスクロールするよりも気分がよくなる」とアドバイスしている。

SNSで誰かを非難しようと思った時

悪質なFacebookの投稿や無知なTikTokに出くわし、怒りの高まりを感じて対応を迫られた場合、「他人の行動をコントロールすることはできない」ことを思い出すべきだという。

誰かをののしることは、短期的に見ると怒りの一部を吐き出せるかもしれないが、長期的に考えると最近のWebの世界に浸透しているように見える全体的な不快な雰囲気に貢献してすることになってしまう。

語気が強いビジネスメールを書いた時

取引先から理不尽な理由で責められた時、上司から頭ごなしに叱責された時、怒りにまかせて長文のメールを打ち込んでしまうことはないだろうか。

アバストは、そんな時、怒りのメールを送信する前に、下書きに保存してみるよう呼び掛けている。そして、コンピューターから離れ、スマホを置いて散歩に出かけるとよいという。デバイスと状況の双方から離れて体を動かすだけで、問題に対する新しい視点が得られるかもしれないというわけだ。

嫉妬を感じた時

ネットサーフィンをしている時、自分の気持ちに注意を払うことが大切だという。インターネットには、信頼できる情報、信頼できない情報、楽しい情報、危険な情報、有象無象の情報があふれている。

したがって、私たちはインターネットでさまざまな感情を抱くことになる。特に、SNSは注意が必要かもしれない。真偽のほどは定かではないが、リア充の人があふれており、彼ら彼女らと自身の生活を比べて、ドーンと落ち込む恐れがある。

そこで嫉妬、怒り、悲しみなどの否定的な感情を感じ始めたら、すぐにスマートフォンの電源を切って立ち去るべきだという。アバストは、オンラインで気分を害するものを自発的に消費して悲惨さを増やさなくても、人生は十分に困難だとアドバイスしている。