米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA: Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は8月11日(米国時間)、「Cisco Releases Security Update for Multiple Products|CISA」において、シスコシステムズの複数製品に複数の脆弱性が存在すると伝えた。これら脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性があるとされている。

脆弱性に関する情報は次のページからたどることができる。

  • Security Advisories

    Security Advisories

このところ、シスコから短期間に比較的多くのセキュリティアドバイザリが発行される傾向が続いている。この1週間で発行または更新された脆弱性は次のとおり。

  • [重要] 2022年08月10日 CVE-2022-20715 Cisco Adaptive Security Appliance Software and Firepower Threat Defense Software Remote Access SSL VPN Denial of Service Vulnerability
  • [重要] 2022年08月10日 CVE-2022-20866 Cisco Adaptive Security Appliance Software and Firepower Threat Defense Software RSA Private Key Leak Vulnerability
  • 警告 2022年08月10日 CVE-2022-20829 Cisco Adaptive Security Device Manager and Adaptive Security Appliance Software Client-side Arbitrary Code Execution Vulnerability
  • 警告 2022年08月10日 CVE-2022-20713 Cisco Adaptive Security Appliance Software Clientless SSL VPN Client-Side Request Smuggling Vulnerability
  • 警告 2022年08月10日 CVE-2021-1585 Cisco Adaptive Security Device Manager Remote Code Execution Vulnerability

この1週間で発行または更新されたセキュリティアドバイザリは5個で、このうち2つは深刻度が重要(High)に分類されており注意が必要。すでに公開されているセキュリテアドバイザリがアップデートされたり、同じ製品であっても短い間隔で別のセキュリティアドバイザリが発行されたりすることがある。シスコ製品を使っている場合、掲載されているリストを日付などで整理しながら漏れなくチェックすることが望まれる。