Coltテクノロジーサービスは8月9日、シンガポールとオーストラリアの取引所間において、87ミリ秒以下の遅延による接続性を実現したと発表した。この値は、1Gbpsのテスト回線において1000Base-X、64バイトパケットで測定した場合のSGX to ASXにて設置されている同社POP間の往復遅延値。
今回の取り組みにより、投資銀行、機関投資家、銀行などの金融機関やFX(外国為替証拠金取引業者)関連アプリケーションの高頻度取引(HFT)のニーズを満たす高速接続を提供することが可能となったという。
今回の遅延値の改善は、同社が他のルートで行った遅延値の削減に続くもの。タイ証券取引所・香港証券取引所・シンガポール証券取引所間、日本取引所グループと香港証券取引所間、香港証券取引所とシンガポール証券取引所間、オーストラリア証券取引所とシカゴ・マーカンタイル取引所間の新しい超低遅延ルートのほか、韓国と台湾の市場における新たな接続サービスも含まれている。