山形県長井市とNTT東日本山形支店は8月8日、NTT 東日本グループであるNTTカードソリューションのデジタル地域通貨プラットフォームを活用し、5月27 日より本格展開を開始したデジタル地域通貨「ながいコイン」について、効率的・効果的な販売方法の見極めを主な目的に、自動販売機を用いた「ながいコイン」の恒常販売の実証実験を実施することを発表した。
長井市では、地域内経済循環の創出やキャッシュレス決済の普及、決済データの利活用を目的に、長井市内限定で利用できるデジタル地域通貨「ながいコイン」を導入するとともに、展開施策の第 1 弾としてプレミアム商品券に相当する「ながいコインプレミアム」を5月27日から販売したという。
これに続く第2弾として8月8日より、新型コロナウイルス感染症の感染拡大や物価高騰により影響を受けた住民への支援、デジタル化の推進を図るため、従来の紙の商品券「ながいのまちサポート商品券」に相当するものとして、住民に対し1人当たり4,000 円の「ながいコイン(ながいのまちサポート)」を配布するという。
またこれらの取り組みに加え、今後、長井市においては年間を通した住民の利用に加え、ビジネスや観光での来訪者も使用できる「ながいコイン」の恒常販売を計画する。これに伴い、同社は年間を通じた販売窓口・体制の維持や、人との接触を伴わない販売方法の検討・確立に向け、8月5日に長井市と「山形県長井市とNTT東日本との地域通貨流通拡大・運営効率化施策の実証に関する協定書」を締結し、ながいコインの恒常販売の実証実験を実施することとしたという。
実証実験は「効率的・効果的なながいコインの販売方法の見極め」と「市外在住者へのながいコインの利用拡大」の2点を目的に行われ、長井市役所市民交流スペース(長井駅)と道の駅川のみなと長井で実施される。販売券種は2種類で、1,005円券(1,000円で販売)と5,025円券(5,000円で販売)だという。実験期間8月10 日から9月30日で、恒常販売は10月を予定されている。