ソニービズネットワークスは8月4日、AIによる画像判別ソリューション「ELFE on AWS」において、良品の画像を用いて不良品を検知する「異常検知機能」を提供開始した。

「ELFE on AWS」は、主に製造業での検査工程において、不良品の画像を活用し、良品/不良品を判定するユースケースで利用されてきた。しかし、製造現場では、技術力の高さから不良品があまり検出されず、不良品の画像(教師データ)を収集することが難しいという課題があったという。また、従来の機能では、AIの判定によって不良品が検出されても不良品となった理由が把握できなかった。

今回提供する新機能は、こうした課題を解決するもの。同機能は、Deep Learningの技術の一つであるオートエンコーダ(自己符号化器)を利用し、良品画像を学習させるだけで不良品を判別するAIモデルを生成することで、入力と出力の差分を検出する。こうした処理により、不良品と判断された理由の特定にも活用が期待できるという。

オートエンコーダでは、良品画像として復元させる画像を学習させた後、このモデルに不良品画像を入力した場合はOK画像に近づける処理をAIが行い、この動きを利用し、入力と出力の差分が大きいものをNGとして検出する。

  • 「ELFE on AWS」で良品の画像を用いて不良品を検知する「異常検知機能」の仕組み