AMDが発表した2022年第2四半期(4-6月期)の決算概要によると、同四半期の売上高は、データセンターからノートブックPCに至るすべてのセグメントでの成長とXilinxの収益が含まれたことにより、前年同期比70%増の65億5000万ドルとなったという。経営不振で売り上げが低迷する巨象Intelとの差を徐々に縮めてきているが、それでもIntelの売上高は、AMDの売上高の2倍以上多い状況は変わっていない。

また、同四半期の営業利益は、主にXilinxの買収に関連する無形資産の償却により、前年同期の8億3100万ドル から5億2600万ドルに減少したという。

セグメント別に見ると、データセンターセグメント(サーバCPU、データセンターGPU、PensandoおよびXilinxデータセンター)の売上高は、EPYCサーバプロセッサの好調な販売に牽引され、同83%増の15億ドル、営業利益も前年同期の2億400万ドルから4億7200万ドルに増加。Intelがデータセンターの売上高を前年同期比で2桁%のマイナス成長としたのと対照的な好業績となった。

クライアントセグメント(デスクトップおよびノートブックPCのプロセッサとチップセット)の売上高は、同25%増の22億ドル。Ryzenモバイルプロセッサの売り上げが牽引したという。特にクライアントプロセッサの平均販売価格が、Ryzenモバイルプロセッサの販売により前年同期比で増加したとしている。また、営業利益は、前年同期の5億3800万ドルに対し、6億7600万ドルに増加したという。

ゲームセグメント(ディスクリートグラフィックプロセッサとセミカスタムゲームコンソール製品)の売上高は、ゲームグラフィックスの収益減が生じたが、セミカスタム製品の売り上げが増加したことにより、前年比32%増の17億ドルに増加。営業利益も前年同期の1億7500万ドルからは1億8700万ドルに増加したという。

エンベデッドセグメント(AMDおよびXilinxの組み込み製品)の売上高は、Xilinxの売り上げが新たに加ったことで、同2228%増の13億ドルに達した。営業利益は6億4100 万ドルで、前年同期の600万ドルから大幅に増加したが、この営業利益と利益率の改善は、主にXilinxの業績が含まれたことによるためだという。