博報堂は8月3日、クライアント企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)による事業成長の支援を目的として、「カスタムAI」などAI(Artificial Intelligence:人工知能)領域に専門性を持つLaboro.AIの株式を取得して資本業務提携を行ったことを発表した。
博報堂はこれまで、複数チャネルにまたがるデータドリブンマーケティングによって、マーケティング課題の発見から解決まで一気通貫でクライアント企業の事業成長を支援してきた。
一方Laboro.AIは画像認識や自然言語処理、音声認識をはじめとした技術領域で、オーダーメイドによるAIソリューションであるカスタムAIを開発し提供してきた。そのほか、AIの導入や活用に関わるコンサルティング事業も展開している。AI技術とビジネス現場の理解を掛け合わせ、クライアント企業の課題解決や新規事業開発などを支援している。
今回の提携によって、両社は幅広い業界のクライアント企業が抱えるマーケティング課題に対して、オーダーメイドのAIソリューションを提供するチームを組成するとのことだ。博報堂が持つマーケティング知見とLaboro.AIのAI対応力を組み合わせて、AIを用いた課題の発見から、解決プランの提案、各社の要望に合わせたAIの開発、ビジネス実装、実運用までを提供する予定だという。
一例として、「嗜好性に基づくレコメンドアルゴリズムの開発・実装」や「顧客行動予測モデルによるCRM高度化」など、個々のクライアント企業の課題や生活者の需要に寄り添う施策をオーダーメイドで提供するとしている。