オンラインバックアップサービス企業のBackblazeは8月2日(米国時間)、「Backblaze Drive Stats for Q2 2022」において、2022年第2四半期におけるデータディスクの故障率の統計データについて伝えた。Backblazeは2022年第2四半期末の時点で219,444台のハードディスク(HDD)とSSDを使用。うち、215,424台のデータディスクに関する統計データが公開された。
2022年第2四半期における主な注目ポイントは次のとおり。
- HGST 8TB (HUH728080ALE604)、東芝 14TB (MG07ACA14TEY)、東芝 16TB (MG08ACA16TA)の3つのモデルが故障率0%だった。ドライブ日数が少なく確認が持てるデータではないが、今後数四半期にわたって低い故障率を維持する可能性がある。
- 平均使用期間が86.7カ月と、最も古いSeagate 6TB (ST6000DX000)に2件の故障が発生した。このモデルが以前に故障したのは2021年第3四半期であり、優れた状態をキープしている。生涯故障率は0.87%と優秀。
- 平均使用期間が85.3カ月と次に古い東芝 4TB (MD04ABA400V)の故障率は2022年第2四半期も0%だった。生涯故障率は0.79%と優秀だが、データが不足しており確実とは言い難い。
- 平均使用期間が80.3カ月と老朽化が目立つSeagate 4TB (ST4000DM000)は、四半期ごとに故障率が上昇。2022年第2四半期には3.42%に到達した。このハードディスクは7年近く動作を続けており、今後数カ月をかけて破棄する計画。また、このディスクの影響で全体の生涯平均故障率が1.22%から1.46%へ増加した。1年前は1.01%であり、ここからも増加している。今後1年間で古いハードディスクの交換が予定されており、交換後は全体の生涯平均故障率は減少していくものとみられる。
Backblazeは四半期ごとにデータディスクの故障統計データを公開しているが、実際に大規模に運用されているデータディスクの故障率データとして注目されている。