AI(Artificial Intelligence:人工知能)プラットフォームを提供するAI insideは8月2日、全国の20歳から59歳のビジネスパーソン1500名を対象に実施した、「AI・デジタル人材」への意向に関するアンケート調査の結果を発表した。
調査の結果、AIスキル未習得者(非経験者)のうち、23.6%の人がAIやデジタルツールを活用できる人材になり活躍することに「意向がある」または「やや意向がある」と回答したことが明らかになった。「意向がない」「あまり意向がない」とする回答はは42.2%で、約2割の人材がAIスキルや経験の習得に前向きなようだ。
AI人材に求められるスキルや経験について聞くと、「業務プロセス改善経験」(33.5%)、「ビジネスにおける問題発見解決スキル・経験」(33.1%)とする回答が多かった。また、「データ解析スキル」(32.9%)も上位に入り、社内データを活用してビジネス課題を解決することが期待されていると考えられる。
一方で、「AIエンジニアリング(コーディング)スキル」(20.4%)や「ディープラーニングなどの専門知識」(26.6%)といった回答は比較的低く、エンジニアリングのスキルや経験が必ずしも必要とは考えられていないようだ。
これらの結果から、AI人材はDX(デジタルトランスフォーメーション)の文脈で語られることが多く、業務やビジネスの課題解決に関するスキルが重視されている傾向にあることがうかがえる。
AIに関するスキルの習得状況や学習経験について聞くと、「業務プロセス改善経験」(9.6%)、「ビジネスにおける問題発見解決スキル・経験」(9.3%)、「統計知識に基づくデータ解析スキル・経験」(9.2%)の学習経験者(現在学習している人も含む)はいずれも10%以下だった。その一方で、これらの分野の学習を検討している人はいずれも20%以上存在していたという。
同社はこの結果を受けて、学習の意欲がある潜在的なAI人材をリスキリングなどで育成することで、従業員のITリテラシーの底上げやAI人材化が見込めるとしている。