Malwarebytesは7月28日(米国時間)、「TikTok owner ByteDance pushed a pro-China agenda to Americans, say former employees|Malwarebytes Labs」において、TikTokの開発企業であるByteDanceのアプリで中国寄りのメッセージが配置されたという論争が起こっていると伝えた。これは現在サービスを終了している「TopBuzz」アプリに関連した論争で、ByteDanceと元従業員との間で異なる主張が展開されていることが明らかとなった。

  • TikTok owner ByteDance pushed a pro-China agenda to Americans、say former employees|Malwarebytes Labs

    TikTok owner ByteDance pushed a pro-China agenda to Americans, say former employees|Malwarebytes Labs

ByteDanceの元従業員によると、現在サービスを終了しているコンテンツ配信プラットフォームのTopBuzzアプリ内に中国寄りのコンテンツを配置するようByteDanceから指示を受けたという。中国の旅行に関する動画や新興企業が中国に移転するという動画など中国中心のコンテンツがアプリの上部に固定させるようにしたと主張している。

また、ある種のコンテンツに対して検閲が行われたことも言及している。ある種のコンテンツとは例えば、香港の抗議デモの報道や「くまのプーさん」のミームに関連するコンテンツなどで、これらのコンテンツが削除されたとのことだ。

ByteDanceは、この主張に対する検閲に関するコメントには答えていないが、中国寄りのコンテンツの配置に関する主張には強く反論しているという。

ByteDanceに関しては、TikiTokのアメリカでのサービス展開も大きな問題となっている。米国当局はTikTokに対して懸念を抱いており、ByteDanceを含めた中国に関する問題は今後も議論が続いていくと予想される。