三菱地所は7月29日、「5G インフラシェアリング事業」の拡大に向けた取り組みを発表した。具体的には、エクシオグループと共同で基地局用シェアリングの建物屋上ソリューションおよびその工法に関する特許を取得し、JTOWERとの事業連携に基本合意した。

同社は2021年1月に同事業に本格参入し、2022年4月から東京駅エリアで屋外5Gインフラシェアサービスを丸ビルで供用開始している。

  • 5Gインフラシェアリングによる5G電波の照射の例(東京駅前エリア)

    5Gインフラシェアリングによる5G電波の照射の例(東京駅前エリア)

エクシオグループが取得した特許は、複数の通信事業者が建物屋上で同時にアンテナや無線装置を設置するためのインフラの構造、工法、光ケーブルや電源の提供方法などに関するもので、これにより複数の通信事業者が、低コスト化を図りながら限られたスペースで置局を行うことが可能となる。

JTOWERとの事業連携では、営業提携を相互に進めることでより広範なエリアやアセットでの展開を加速させるねらいだ。

また、横浜みなとみらい地区ではスマートポール事業を共同で実施するほか、三菱地所が運営する一部の施設にて、JTOWERの屋内5G携帯通信環境整備のソリューションを活用し、丸の内・大手町や名古屋の一部のビルにて、5G対策を共同で進めていく予定だ。