日立製作所は7月29日、2023年3月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比8%増の2兆5698億円、四半期利益(親会社株主帰属)は69%減の371億円だった。中国ロックダウンの影響により日立Astemo、生活・エコシステム事業を中心に減益となった。また、リスク分担型企業年金制度への移行影響などの一時的な要因により四半期利益が減少した。
しかし、同社のIoT基盤「Lumada」事業の売上高は58%増の3990億円だった。さらに同社が2021年7月に買収した米GlobalLogic(グローバルロジック)の業績も好調。同社の売上高は前年同期比47%増の463億円、調整後EBITA率は23.1%、EBITDAマージンは25.1%と、高い収益性を維持している。2022年4月1日に設立したGlobalLogic Japanは、ノジマとDX戦略の実行・具現化の加速に向けた協創プロジェクトを開始している。
日立は2023年3月期の連結業績の見通しも発表した。売上高は前期比4%減の9兆8500 になると見込む。上場子会社再編により連結合計に影響が出るとしている。4月に公表した従来予想から4%下方修正した。同期利益は従来予測と変わらず6000億円を見込んでいる。